若さの秘訣は睡眠にあり！成長ホルモンの分泌を一番活発にするのはいつ？

2018/09/03

近年薬局などで、「睡眠の質の向上」や「すっきり目覚めること」を目的とした機能性表示食品が販売されているのをよく見かけます。ほんの数年前までは、この分野のコーナーには、睡眠薬しかありませんでした。

しかし最近の研究では、睡眠で本当に大切なことは「睡眠の質」や「どの時間に寝ているか」ということだと判明し、上記のような薬局の現象が起こっているようです。

そこでここでは、具体的に「睡眠の質の向上」や「寝る時間の違いでどのようなことが生じるのか」をご紹介したいと思います。

「睡眠の質」について

前記のおおよその薬局で販売されている機能性表示食品の一つ、ライオンの「グッスミン　酵母のちから」のホームページでは「睡眠の質の向上」を次のように定義付けています。

「睡眠の質の向上（深くしっかりと眠れ、成長ホルモンの増加をもたらすこと）」。「深い眠り」とは一体どのような眠りを指すのでしょうか？

眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠というサイクルがあり、合計90分のサイクルを一晩に4～5回繰り返します。レム睡眠はからだは眠っていても、脳が起きている状態。夢などはこのときに見ています。

一方脳が休まるのが、ノンレム睡眠。眠りのサイクル中で、脳が一番深く休むのは1回目のノンレム睡眠で、成長ホルモンも一番分泌されます。因みに「成長ホルモン」とは「若返りのホルモン」と呼ばれている、睡眠中に分泌されるホルモンです。

ここでは、睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があることが分かりました。次は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」について詳しくお伝えします。

睡眠には、脳波が動いて起きているときに近い脳波を示す「レム睡眠」と、そうではない状態の「ノンレム睡眠」があります。

就寝後すぐの眠りはノンレム睡眠で、「脳の眠り」とも言われます。脳波はゆったりとした波を描き、深い眠りが現れます。このとき肌などの代謝を促す成長ホルモンが盛んに分泌されます。そのあと徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠になっていきます。

レム睡眠は10～20分程度で、まぶたは閉じていても眼球はすばやく動いています。脳波も起きている時に近い活動を示しますが、からだは弛緩しゆすったくらいでは起きない状態であるため、「身体の眠り」と言われます。

一つの眠りはワンセットとなって約90分、一定のサイクルで毎晩4～5回、繰り返されます。質の良い眠りのために必要な「深い眠り」が得られるのは、このセットの1～2回目。3回目以降は眠りが次第に浅くなり、目覚めに向かいます。朝はレム睡眠のタイミングで目覚めるのが、すっきり起きるコツだと言われています。

眠りは「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の繰り返しであることが分かりました。夜ぐっすり眠ることができれば、朝すっきり目覚めることができます。では眠りと覚醒をつかさどっているのは一体何なのでしょうか？

眠りと覚醒は体内時計がコントロールしますが、眠くなる時間が午前1時を過ぎるようになってしまうと、睡眠障害と呼ばれます。翌朝に疲れを残さない美しくなる睡眠は、睡眠時間の長さではなく、睡眠のタイミングと質だったのです。

昼夜の区別が少なくなった現代では少し難しいかもしれませんが、できるだけ近づけることが若さと美しさ、健康へのカギです。質のいい眠りを得るために、五感を意識した睡眠環境づくりを心がけることも美しさのためには不可欠なのです。

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